口臭に少なからずみんなあるものです
口臭は、歯の磨き残しによる食べかすや細菌による歯周病、舌苔など口に関する原因がほとんどです。蓄膿症といわれる副鼻腔炎など耳鼻科の病気も原因となります。また、糖尿病などでも特有の口臭があります。向精神薬の服用で唾液の分泌が減ると、口臭の原因になります。
まずは、歯ブラシによるブラッシングを歯科衛生士から指導を受けて、しっかりと実行してください。そのときに、歯だけでなく、忘れがちなのは舌です。舌の汚れを落とさない人が多くみられます。
舌には溝がたくさんあり、はがれた粘膜、血液成分、食べかすや細菌がたまって、白い舌苔が付きます。舌苔が細菌により分解されるときに臭いのガスが産生されます。これが口臭の原因となります。とくに、夜の睡眠時に細菌が活動しやすいので、朝方に強く感じます。起床時の清掃を心がけてください。歯ブラシでもよいのですが、舌にやさしい凹凸の両面タイプの舌ブラシもあります。
日本口腔インプラント学会認定専門医 みしま歯科医院 三嶋直之