☆検査・処置に関する疑問:Q;フッ化物は、牛乳を飲めば体外に排出される?|岩見沢市のインプラント歯科医院|みしま歯科医院

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☆検査・処置に関する疑問:Q;フッ化物は、牛乳を飲めば体外に排出される?

Q;フッ化物は、牛乳を飲めば体外に排出される?

A:牛乳を飲むことでフッ化物の胃への刺激、吸収を抑えられますが、排出が促進されるわけではありません。また、日常使用するフツ化物量では問題ありません。

 牛乳を飲むことでフッ化物の体外への排出が促進されるわけではありません。カルシウムを多く含む牛乳を経口摂取することは、胃内でのフッ化カルシウムの生成により、胃への刺激および胃からの吸収を抑える意味があります。
 また、用量・用法を守つて正しく実施されるフッ化物の局所応用法において、フッ化物が原因となる不快感が生じることは考えられません。

 フッ化物は自然界に多く存在し、私たちは食物を通して1日に約0.5~3mgのフッ化物を摂取しています。通常、日常摂取する程度のフッ化物は胃や腸などの消化管から約20~60分かけて吸収され、大半は腎臓を通して尿中に排泄されています(成人の場合約90%、小児の場合約60%)。消化管で吸収されなかったものは便として排泄され、体内に残ったフッ化物は骨や歯などに蓄積されます。
 牛乳を飲む(カルシウムを摂取する)という処置はフッ化物の急性中毒が疑われるような多量のフッ化物を摂取した場合に取られます。

 フッ化物の急性毒性が発現する量(体重1kg当たり5mgF)や、悪心、嘔吐など不快な症状が発現する量(体重1kg当たり2mgF)に比較するとかなり少ないことがわかります(たとえば体重50kgの人では不快な症状が発現する量は100mgF)。
 口腔内に残留するフッ化物量は使用量の約25%とする報告もあり、体内に取り込まれるフッ化物の量はさらに少ないと考えられます。

 前述したとおり、フッ化物は天然にも広く存在するため、私たちは日頃、食物や飲料を通して摂取しており、体内にも存在しています。
日本口腔インプラント学会認定専門医 岩見沢市 みしま歯科医院 三嶋直之