プラークは細菌の塊!
歯茎の腫れはプラークの毒素が原因と思われます。プラークとは、歯の表面に見られる付着物のことで、以前から「歯垢」「歯苔」とも呼ばれていました。しかし、その後の研究によって、プラークは歯の汚れや垢というよりも、細菌がパックされたものでありことがわかりました。つまり、プラークはむし歯や歯周病の原因となる細菌の塊なのです。
プラークを放っておくと歯周ポケットが深くなる!
プラークを放っておくと、どんどん歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にできたすき間)が深くなります。歯周ポケットが深くなると、プラークがたまりやすくなり、さらに歯周ポケットが深くなってしまいます。この悪循環を止めるには、ブラッシング(歯磨き)などのプラークコントロールが必須です。
「歯肉縁上プラーク」と「歯肉縁下プラーク」は細菌が違う
プラークには、歯ぐきより上の歯の部分(歯冠側)につくものと、歯周ポケットの奥深くにある歯の根っこ(歯根側)につくものがあります。どちらも同じものですが、生息している細菌と存在の仕方が違います。歯冠の表面につくものを「歯肉縁上プラーク」、歯根につくものを「歯肉縁下プラーク」と呼びます。歯肉縁上プラークは歯肉炎の、歯肉縁下プラークは歯周病の原因となります。
歯肉の腫れを抑えるにはブラッシングが有効!
ブラッシングにより、細菌の塊であるプラークの付着を防ぐことができます。プラークの毒素は歯ぐきの晴れの原因となりますので、プラークの量を減らせば、晴れも治まるのです。
ブラッシングは「歯肉縁下プラーク」にも効果がある!
歯肉縁上プラークの抑制には、ブラッシングが有効です。しかし、歯の根元の歯周ポケット内に存在する歯肉縁下プラークには、歯ブラシの毛先は届きません。では、ブラッシングは歯肉縁下プラークには効果がないのか、と思うかもしれませんが、歯肉縁上プラークが増えないようにすれば歯肉縁下プラークも増えないようにできるのです。